トライズでは発音が完璧なネイティブ並みの英語を身につけることは目指していないようです。
「ネイティブスピーカーとの1年間にわたるレッスン」と「専属コンサルタントによるサポート」によって英語を話す力を徹底的に鍛えるプログラムのはずですが、これにはどんな理由があるのでしょうか?
調査の結果、大きく分けて3つの理由が判明しました。
このページでは「トライズがネイティブ英語を目指さない理由」について紹介します。
トライズの目指す英語がネイティブ英語ではない理由
①孫社長の英語がロールモデルとなっている
引用AERA English 2016 Autumn&Winter
トライズのプログラムはソフトバンクで孫正義社長の右腕として活躍した三木 雄信(みき たけのぶ)さんの英語学習方法が元になっています。
[新書版]海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる
三木さんは孫社長と海外企業との交渉に同行していたそうですが、当初は議事録係を任されても英語を聞き取ることができず、ミーティングでも一言も話すことができなかったそうです。
「早く英語を身につけなければクビになる」
クビを回避するために最速で英語を身につける必要に迫られた三木さんが注目したのが孫社長の英語でした。
孫社長の英語をみてわかる特徴は以下のようなものです。
- ゆっくり話す
- 難しい単語を使わない
- 日本語訛りがある
一部のIT用語を除けば高校までに習う表現ばかりですよね。
しかも孫社長といえば、ビジネスの世界で海外の超大物たちとの交渉を成功させてきた実績も持っています。間違いなく多くの日本人が参考にできる英語なのです。
②時間がない中で完璧は無理
トライズで英語を勉強しているのは多くが「ビジネスマン」や「経営者」など忙しい人です。
学生や予備校生などとは違い、とにかく時間がないんですね。だから思い切って捨てる必要があります。
具体的には以下のような内容は後回しにし、目標に集中するのです。
- 発音の矯正
- READINGやWRITING
- 単語
トライズは中学英語レベルに達していないと受講できませんので、後回しにしてもあまり問題はありません。
もし、現時点で中学英語レベルに達していない場合は、「プレトライズ」から開始してトライズの通常プログラムに移行するという流れです。
ビジネスの世界では投資に対して得られる利益の割合ROI(Return On Investment)を重視するのは当然ですが、英語の学習でも同様にROIは意識すべきなのです。
参考非公開: 英語力が中学レベル未満でも『プレトライズ』なら出直しできる
③非ネイティブのほうが多い
日本語の場合、不自然な日本語が使われている場面に遭遇することがそんなにありません。なぜなら90%以上の日本語話者は日本語のネイティブだからです。
しかし、英語の場合は違います。なんと78%が英語のネイティブではないのです。
これはつまり完璧な英語が使われていることのほうがむしろ普通ではない状態だということではないでしょうか?
そして78%の人が完璧でない英語を使っているにもかかわらず、問題なく働くことができているということです。
完璧を目指しすぎて逆にまったく身につかないよりは「完璧でなくてもなんとかなるのだ」というようにマインドを切り替える必要があるのです。
まとめ
①を見れば、ネイティブレベルでなくてもビジネスの現場で十分に通用していることは一目瞭然ですが、改めて英語に対する考え方を考え直すべき時がきているのではないでしょうか?
ついネイティブレベルを目指そうとしてしまいますが、実はそこまで必要がある人はほとんどいません。
96.1%がトライズをやってよかったと答えていることからも、多くの人にとってトライズのスタンスは有効だと言えます。
まずは生真面目なネイティブ思考を捨ててトライズでノンネイティブの英語を学びましょう。